高齢者高血圧の特徴

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高血圧の中でも、高齢者の場合は特に一般的にいわれている高血圧とは違う、独特な症状が出るため、高齢者高血圧と限定した言い方をしています。

高血圧といわれる場合、それは前述の通り、収縮期血圧、拡張期血圧のどちらかが高くなっているときの状態です。

高齢者高血圧の特徴は、拡張期血圧(最低血圧)はほとんど変わらずに、収縮期血圧(最高血圧)だけが高くなってしまうという点です。
加齢とともに動脈の弾力性、伸縮性が衰え、動脈硬化が起こり、心臓から血液を送り出すとき、流れにより強い勢いをつけようとして収縮します。そうして収縮期の血圧が上昇してしまうわけですが、そんな状態は高齢者の体にはよくありません。

高齢者高血圧は、体の機能をいちじるしく低下させ、さまざまな病気を引き起こすのです。合併症を有するということにも大きな特徴があり、さらにもう1つの特徴としては、高齢者高血圧は、血圧が変動しやすいということです。血圧をコントロールしているのは体の中の自律神経で、この働きで正常な状態を維持しています。その自律神経の働きが加齢によって乱れると、血圧の変動を引き起こしてしまいます。
夜になっても下がらない夜間高血圧や、夜は下がったものの朝にまた上がってしまう早朝高血圧などが、この症状です。高齢者の場合、動脈硬化を起こしていて臓器の血流量が下がっている状態もよくあり、急に血圧を下げる処置をしてもそれに体がついていかず、別の病気を招いてしまうことにもなりかねません。

高齢になって高齢者高血圧で悩まされないように、高血圧にもならないように気をつけることが大切でしょう。

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このページは、 itosuiが2008年1月 3日 21:31 に書いたブログ記事です。

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