is: 2008年2月アーカイブ

近頃しきりにその名前と対策が叫ばれているメタボリックシンドロームがありますが、そもそもこれはどういう意味でしょうか。

このメタボリックシンドロームには、内臓脂肪型肥満(内臓肥満・腹部肥満)という肥満のタイプの人ががそれにあたります。
さらにそれに、高血糖・高血圧・高脂血症のうち、二つ以上を合併した状態が、メタボリックシンドロームです。
日本でのメタボリックシンドロームの診断と対策は、これまでは海外で定められた診断基準が元になって行われていました。

ところが、かねてより待望されていた日本独自の「メタボリックシンドロームの定義と診断基準」が、2005年4月に開催された日本内科学会総会において発表されました。
今ではそれが日本の診断基準となり、その対策が考えられるようになりました。具体的には、まず内臓脂肪の蓄積をウエスト径で判定します。

男性の場合は85cm以上、女性の場合は90cm以上がその基準値です。
これをもし腹部CT画像で精密に内臓脂肪を測定したとします。そうするとこの数字は、断面積100平方センチに相当することになるのです。
これによってメタボリックシンドロームと判断されて、対策が必要だということになるのです。

こんな世界中で注目、問題視されているメタボリックシンドロームは、今様々な対策のための研究が進められているのです。

このごろメタボリックシンドロームという言葉をよく耳にすることがあります。

メタボリックシンドロームというものの対策も考えられるようになった本来の目的は、動脈硬化から起きる循環器病をいかに予防するかということなのです。
循環器病とは、心筋梗塞、狭心症、脳梗塞、閉塞性動脈硬化症などのことです。
動脈硬化になっても、ある程度症状が進まないことには、なかなか症状がでてこないところが、この病気の恐ろしさです。
しかも、動脈硬化による循環器病は働き盛りに突然発症することが多くなっています。
それは生命に関わるほどの重大な病気へとつながりやすく、後遺症も深刻になっています。

メタボリックシンドロームをそのままにしておくと、それはやがて動脈硬化を引き起こすことになるのです。
メタボリックシンドロームの段階でしっかり対策ができていなければ、恐ろしい動脈硬化につながってしまうのです。つまり、メタボリックシンドロームに陥った場合でも、それ以上悪い状態にならないように気を付けていけばいいのです。それから肥満の対策を講じていけば、動脈硬化を引き起こすことが食い止められるというわけです。
メタボリックシンドロームの対策として生活習慣を見直して、運動を心がけましょう。メタボリックシンドロームを改善するように努力しさえすれば、誰しも健康な体には戻ることができるでしょう。

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