高血圧: 2008年1月アーカイブ

高血圧は高齢者に限らず、なる可能性のある病気ですが、その場合、生活習慣はどう改善する必要があるでしょうか。

生活習慣の改善とは大切なもので、それだけで血圧を下げることができる場合もあるのです。
しかし高齢者は、加齢による血管のリスクも伴うため、生活習慣の改善だけでは、血圧を下げることは難しいのです。それでは薬を飲むことだけが改善の方法かというと、そういうわけでもなく、やはり生活習慣を変えていくことは必ず必要になってきます。
体そのものを変えなければ、治療に時間がかかるだけでなく、体力も落ちて効きもわるくなってしまいます。

高血圧を防ぐ食事や、日常の行動から改善していくようにせい、無理なく出来ることから始めることです。肥満も高血圧の原因なので、脂の多い食事は控えるようにし、コレステロールも少ない物を選び、そして塩分の摂取量を制限します。
それから運動は大切ですが、あまり激しいものはやめ、ストレッチやウォーキングなど軽いものを行うようにしましょう。

アルコール類やタバコも高血圧には悪いため、お酒はほんとに少量にし、できれば禁煙を心がけるようにして、とにかく生活習慣の改善をはかることが治療を長引かせない、薬の効きもよくすることにつながるのです。薬と生活習慣の改善は、高血圧にとっては欠かせないもの、同時に進めることにより、正常な血圧まで下げることができるのです。

高血圧にとっての悪い生活習慣を改めるだけのことと考えれば、出来ないことはないですよね。

薬と生活習慣の改善でずいぶん効果を得られる高血圧ですが、なかなか面倒な病気であることは確かなので、できれば若いうちからそうならない生活を心がけたいものです。

高血圧の中でも、高齢者の場合は特に一般的にいわれている高血圧とは違う、独特な症状が出るため、高齢者高血圧と限定した言い方をしています。

高血圧といわれる場合、それは前述の通り、収縮期血圧、拡張期血圧のどちらかが高くなっているときの状態です。

高齢者高血圧の特徴は、拡張期血圧(最低血圧)はほとんど変わらずに、収縮期血圧(最高血圧)だけが高くなってしまうという点です。
加齢とともに動脈の弾力性、伸縮性が衰え、動脈硬化が起こり、心臓から血液を送り出すとき、流れにより強い勢いをつけようとして収縮します。そうして収縮期の血圧が上昇してしまうわけですが、そんな状態は高齢者の体にはよくありません。

高齢者高血圧は、体の機能をいちじるしく低下させ、さまざまな病気を引き起こすのです。合併症を有するということにも大きな特徴があり、さらにもう1つの特徴としては、高齢者高血圧は、血圧が変動しやすいということです。血圧をコントロールしているのは体の中の自律神経で、この働きで正常な状態を維持しています。その自律神経の働きが加齢によって乱れると、血圧の変動を引き起こしてしまいます。
夜になっても下がらない夜間高血圧や、夜は下がったものの朝にまた上がってしまう早朝高血圧などが、この症状です。高齢者の場合、動脈硬化を起こしていて臓器の血流量が下がっている状態もよくあり、急に血圧を下げる処置をしてもそれに体がついていかず、別の病気を招いてしまうことにもなりかねません。

高齢になって高齢者高血圧で悩まされないように、高血圧にもならないように気をつけることが大切でしょう。

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